寝る時に指しゃぶりをやめられない、くうちゃん。
「眠りたいのに眠れないよ〜」と泣いている
ロバちゃんに右手の親指を貸してあげますが、
ロバちゃんに大事な右手の親指を貸してしまった
ため、今度はくうちゃんが眠れません。

くうちゃんはすやすや眠りに落ちているロバちゃん
に「やっぱり右手の親指返して」と頼みますが……。



胎児としてお母さんのおなかの中にいるときも、
赤ちゃんは指しゃぶりをして哺乳の練習をして
いるそうです。なんでも口にいれて確かめる
赤ちゃんにとっては、口は大切な感覚器官の役割
も果たします。やがて乳歯が全て生えそろう
３歳前後までに指しゃぶりの頻度はかなり減少
するそうですが、中にはなかなかやめられない
子どもさんもいます。近年は、子どもの
噛み合わせや歯並びへの影響や、口周りの筋肉の
バランスが崩れることによる口呼吸の影響など、
指しゃぶりの弊害も多く伝えられ、
すぐにやめさせたいと思う保護者の方も
多いと思うのですが、子どもの個性と成長に
合わせて、大人もゆっくり見守りながら、
余裕をもって対応し、子ども自身の気づきで
卒業できるとよいなあと願いつつ、
その一助になればと、企画した紙芝居です。