時代別に描かれる妖怪たちの奇々怪々なお話
9分読み切り 妖怪奇談 今昔百鬼夜行 文明開化の亡霊 幕末~昭和初期
4巻(全5巻)
大庭 桂・作 山科理絵・装画 よしむらめぐ・挿絵
百鬼夜行とは夜の暗闇を練り歩く妖怪たちの群れ。昔からずっと、人間は彼らの存在を畏れてきた。幕末〜昭和初期を舞台に、迷い家・神隠し・ぬりかべ・座敷わらし・火車・河童・共潜き・子泣き爺などの妖怪が登場する奇怪なオリジナルストーリー8話を収載。
収載作品 タイトル(妖怪名)
1 運をもたらす魔の屋敷 迷い家
2 不気味な山の支配者 神隠し
3 異界との境に立ちはだかる ぬりかべ
4 福をよぶ童子 座敷わらし
5 地獄からのおむかえ 火車
6 復讐の目印 河童
7 海底の妖魔女 共潜き
8 生き地獄の涙 子泣き爺
作者・大庭桂
児童文学作家。日本児童文学者協会会員。福井県勝山市平泉寺町在住、神職。毎日児童小
説最優秀賞、長塚節文学賞大賞、海洋文学大賞などを受賞。主な作品に『竜の谷のひみつ』『海のそこの電話局』『うらないババと石川五ニャえもん』(いずれも旺文社)、「物語で楽しむ 歴史が変わったあの一瞬」、「戦いで読む日本の歴史」、「歴史と人物でたどる 日本の偉大な建造物! ドラマチックストーリー」の各シリーズ(いずれも教育画劇)などがある。
装画・山科理絵
1977年、千葉県生まれ。武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。和紙に日本画の岩絵具や墨等で描く。古風でありつつ現代的なセンスを放つ絵は人気が高い。京極夏彦の妖怪えほん『ことりぞ』(岩崎書店)で絵を担当。装画に、『ずうのめ人形』(KADOKAWA/角川書店)、『花闇』『みだら英泉』『妖櫻記 上下巻』(いずれも河出文庫)、『怪談牡丹灯籠・怪談乳房榎』『真景累ケ淵』(角川ソフィア文庫)など。
挿絵・よしむらめぐ
1973 年、大阪府生まれ。大手前女子大学(現在の大手前大学)文学部美学美術史学科卒業。元美術教員。ゆうゆう絵本通信講座で絵本づくりを学ぶ。白泉社第7回MOE 創作絵本グランプリでグランプリ受賞。