仲良くするよろこび、差別なく、みんな一緒に共存できる
ちょうちょのあまやどり
1巻
ちょうちょのあまやどり 山西ゲンイチ
赤、黄色、白、それぞれはねの色は
ちがっても、仲のよいちょうちょの三姉妹。
ある日みんな一緒に野原を飛んでいると、
突然激しい雨が降ってきて……。
色や人種など差別なく、
みんな一緒に共存できる素晴らしさを
伝える紙芝居。
『ちょうちょのあまやどり』は
島根県につたわる民話です。
赤、黄色、白、それぞれはねの色は
ちがっても、仲のよい蝶々の三姉妹が、
突然の雨にあい、
赤いつつじ、黄色のやまぶき、白のいちごの花に
雨宿りをたのみます。
花たちからはそれぞれのはねの色で
差別されてしまった三姉妹ですが、
お互いを思いやる姿をいつくしんだ
天の神さまが助けてくれます。
今でも、外見や人種などいろいろな差別に
直面することがありますが、自分の中にも
そんな偏見の気持ちはないか考えながら、
差別なくみんな一緒に仲よく共存しながら、
楽しくくらせると素敵ですね。
そんなやわらかな心の芽が
ちいさな子どもたちの中にも
育ちますように、と願って
作った紙芝居です。
山西ゲンイチ(やまにしげんいち)
1971年、長崎県生まれ。
絵本作家・イラストレーター。
第2回ピンポイント絵本コンペ入選。
絵本の作品に『ブタコさんのかばん』
(ビリケン出版)、
『ブルオはいぬごやのした』(岩崎書店)、
『こんもりくん』(偕成社)、
『カンガルーがいっぱい』(教育画劇)、
『みにくいフジツボのフジコ』(アリス館)、
さし絵の作品に『だれも知らない犬たちの
おはなし』(作・エミリー・ロッダ
訳・さくまゆみこ あすなろ書房)、
「そばかすイェシ」シリーズ
(作・ミリヤム・プレスラー
訳・齋藤尚子 徳間書店)など。